6000億円の使い道





1日かけて両親が口座を持っている銀行を回った。目的は高齢の親に代り、銀行口座の残金を確認し、公共料金などの引き落としなどがない場合にはそれを引き出し、残額を0円にするためである。できれば口座を閉めたかったのだが、確認したところ「口座を持つ本人がその銀行窓口に行く」か、「口座の所有者本人が記載した委任状に銀行への届け印を押印し、それを委任者に持たせなければならない。」という至極ごもっとものお応えであったので諦めた。特養ホームに入っている親元にそれだけを目的として往復するのは、あまりに時間とカネがモッタイナイ。すでに本人はこの世にいないのに、口座だけが残っているという、まさに幽霊口座もさぞ多かろう。

現在10年以上動きがない休眠口座にある我が国の金は合わせて6000億円以上もあるそうで、これは毎年700億円くらい増えているそうだ。国の人口や借金と逆の動きをしていて、誠に心強い。そのお金はこれから毎年、日本民間公益活動連携機構(JANPIA)なるものが、NPOの団体から公募を行い、選ばれた団体らに付与し、彼女ら・彼らが社会福祉のために活用するとのこと。このJANPIAは、2018年1月1日にいわゆる「休眠預金等活用法」が全面施行されたことに伴い、同法に定める指定活用団体となることを意図して、同年の7月に経団連により設立された組織。理事長は損保ジャパン取締役会長の二宮 雅也氏、(中央大学法学部卒)である。

「使わぬ金なら瓦や石ころにも劣る」と言ったのは戦国時代の軍師、黒田官兵衛氏だが。塩漬けになっていた金に目を付けて、こうした法制化までにこぎ着けたのは誰が画策したかは知らないが、さぞ大変であったことだろうと推察する。実際にはどんなNPO団体が使うのか?興味があって覗いてみると、こども食堂のサポート事業へも支援が決まっている。わが国では現在7人に1人の子供がひもじい思いをしているという統計もある。負の連鎖を断つためにもとても良いことではないか。子供食堂への支援については、小生が応援している食品ロス問題解決に取り組んでいるアイムライズ株式会社も行っている。アイムライズは2020年1月24日のガイアの夜明けでも取り上げられた。食品ロス問題の解決と事業を両立させることを目指しているあの「タピオカ在庫処理」の会社である。せめて食品メーカーから子供食堂に送る運送費だけでも、この休眠預金から出してもらえれば、ずっと提供できる食品の種類と量が増え、質もあがる。食品ロス問題の解決との一石二鳥だと思うのだが。この金を使う方法があれば諸兄よりご一報頂きたい。

いずれにせよ、こうした塩漬けになってしまい動かぬ金を社会福祉のために使用するのは大いに賛同する。むしろもっとスピードを速くできないものか。休眠口座になるまで10年間待つ程もなく、1000円以下で紙幣でATMから引き出せない金が眠っているケースは多かろう。例えばそうした金が1年間以上動いていない口座の持ち主に、メールで「残額を全額寄付した上での口座の解約」を促したらどうか。そしてその解約をウエブサイトでできるようにすれば、応じる口座の所有者もいるのではないか。口座を解約する際の残金については、「社会福祉のために寄付する」などと意思確認をすれば良い話なのではないかと思うのである。銀行は嫌がるだろうが。

無責任発言をすれば、そもそも銀行口座を開設する際の条件として、デフォルトで同意を取っておけば良い。つまり「1年以上口座に動きがなく、残金が1000円以下の場合には自動的に社会福祉のために寄付されて口座は解約となります。」などの自動解約の流れを作るのである。これで休眠している金の動きは加速するのではないか。銀行はもっと嫌がるであろうが、CSRの一環ともなり得るし、イメージは良くなるであろう。

小生が使っていない口座もある。残金は少額で残り374円くらいだ。制度ができれば寄付したい。喜んで!

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